5月16日(日)は、近畿地方と東海地方も平年より21日早く梅雨入りし、近畿地方は統計史上最も早く梅雨入りしました。
内閣府は、5月20日(木)の改正災害対策基本法施行に向け、史上最大の広報作戦で、警戒レベル4「避難指示の一本化」を周知しています。
「避難勧告」は廃止され、これまでの「避難勧告」がでるタイミングで「避難指示」がでることになります。
17日(月)夕方までの九州北部地方の24時間降水量は、多い所で200mmと非常に激しい雨が降る予報ですが、まだ改正法施行前のため「避難勧告」がでるかもしれません。大雨となっている熊本県球磨郡球磨村には、ただ今、警戒レベル3「避難準備・高齢者等避難開始」がでていますが、これも改正後「高齢者等避難」に変更になります。
平年であれば梅雨入り前に施行できたのでしょうが、平年よりも3週間早い梅雨入りになってしまい、わかりやすくするための警戒レベル改正がかえって混乱するかもしれません。
警戒レベルの判断ミスは、命にかかわることなので、発令する自治体は住民を混乱させないように最新の注意を払わなければなりません。
横浜市危機管理室が作成した「新型コロナウイルス感染症を踏まえた災害時の避難」は大変わかりやすく説明していますが、避難所と避難場所の違いの説明が福岡県福岡市や大野城市と異なっていますので、これも注意してください。
災害対策基本法は大変わかりにくい法律です。災害の種類によっても、自治体によっても、指定避難場所や指定避難所の違いがあります。
自分が住む自治体のハザードマップ等から、あらかじめ調べておくことが大切です。