活動レポート

2/10(日)第31回「日本九援隊」西日本豪雨被災地広島県呉市安浦町市原棚田復旧土砂瓦礫撤去災害ボランティアバス派遣の活動報告

2月10日(日)の第31回「日本九援隊」西日本豪雨被災地広島県呉市安浦町市原棚田復旧土砂瓦礫撤去災害ボランティアバス派遣の活動報告の続きです。
砂防ダムを迂回して流れた土石流が倉庫を押し流し、大量の土砂とともに瓦礫となってこの棚田に流れ込んでいました。
初めてこの作業を見る方は、重機でやれば早いじゃないかと思われるでしょうが、重機は大切な田圃の土まで一緒に掻き出してしまうし、深く掘り過ぎれば、田圃に水が溜まるようにしている「耕盤」という深さ60㎝ほどにある土や粘土の層を傷つけて、復田するには全て土を取り除き水が溜まるように盤を作り直さなければならなくなります。この作業の目的は、トラクターの歯を折ってしまう田圃の土の中に隠れている大きな石や流木を掘り起こして撤去することなので、結局細心の注意により人海戦術で掘り起こしていくしか方法がないのです。
ここは、国の補助対象となる田圃ですが、工事がいつ入るかわからず、公共工事では重機で土ごと撤去するので、その後の盤作り・土作りを考えると、田植えができるのは数年後となることから、今回オーナーさんは、目前に迫った春に田植えをするために、災害ボランティアの力を借りて自立復旧されることを決断されました。
復旧方法を迷っている農家さんは多いと思いますが、日本の農業災害ボランティアはここまで進化してきています。これからも、災害ボランティアの力が困っている農家さんのお力になれればと思います。

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