【令和学校長 防災アドバイスNo.5】
福岡に3度目の緊急事態宣言が発令されて最初の週末15日(土)は、四国が気象庁の統計史上一番早い梅雨入り、九州北部と中国地方は平年より3週間早く、統計史上2番目に早い梅雨入りとなりました。
それでは、九州地方で一番早かった1954年の梅雨はどうだったかというと、全国的に低温多雨で本日の福岡のように肌寒いザーザー降りの雨が降り続いたそうです。
防災・減災で大切なことは、過去の災害から学ぶことです。気象衛星などない時代ですが、その年は異常気象からなのか夏には竜巻や洞爺丸台風(死者1,361名行方不明者400名)といった大災害が発生し、大勢の死者・行方不明者がでています。
16日(日)は、現在も鹿児島県の一部に大雨警報がでていますが、梅雨前線が北上して九州北部も滝のような雨が降る予報です。
1時間雨量50mm以上80mm未満が滝のような雨と言われますが、雨の強さでは非常に激しい雨に分類され、傘が全く役に立たないような雨を言います。
「避難勧告」が廃止され「避難指示」に一本化される5月20日の改正災害対策基本法の施行までは、本日も鹿児島県で「避難勧告」が発令されていました。
「避難勧告」は確かにわかりにくいですが、崖下や川のそばなど危険な場所にいる方は、躊躇なく例示された4つの方法(避難所への避難、親戚・知人宅への避難、ホテル・旅館への避難、屋内安全確保)で難を避け、身の安全をはかってください。