【令和学校長 防災アドバイスNo.4】
国土交通省などが、4年連続で大規模な浸水被害に襲われている日本三大暴れ川筑後川流域の抜本的治水対策、防災減災対策として「筑後川流域治水計画」をまとめたと報道されました。
筑後川流域に住む私の大切な友人たちも毎年浸水被害に苦しんでいます。
5年連続を防ぐため梅雨入り直前に新たな全体計画の発表かと思いましたが、今年3月末に発表されていた「筑後川水系流域治水プロジェクト」のニュースでした。
このプロジェクトの参加メンバーは、国と筑後川流域の県・市町村で、流域自治体が一体となって推進することを目的としています。
残念ながら、3月に発表されたプロジェクトの内容では、国土交通省や農林水産省などの国やそれぞれの流域自治体の治水防災対策をいつ迄に達成できるかが示されておらず、NHKで報道されたほどの具体的計画ではないと感じました。
住民レベルの対策としては、このプロジェクトに参加する佐賀豪雨に襲われた佐賀市の対策には、市民ボランティアにより河川清掃を定期的に行なうとありました。
昨日、国土交通省筑後川河川事務所の田脇調査課長に、私有地であるため治水対策から漏れていた朝倉市の農業用水路を「日本九援隊」などの災害ボランティアが復旧してきたことを話させていただき、流域防災減災計画には、こうした農業用水路を高齢化が進む農家まかせにするのではなく、土砂撤去に災害ボランティアなどの力を取り込むことがこれからは必要になることを提言させていただきました。
いずれにしても防災・減災は、行政まかせにせず、一人一人が家の周りの側溝を清掃するなど、市民が力を合わせることが大切です。皆様、今一度梅雨入り前に身の回りの点検をお願いします。